こんにちは、中途失聴の英語学習者Ashley(アシュリー)です。
聴覚障害があると、
聞こえる方からよく聞かれることの一つが
「読唇できますか?」です。
私はほとんどできません。
(限定的な条件では、少しは読み取れますが
読唇だけで会話するのは不可能です)
誤解されている方がとても多いですが、
「残存聴力」
「発話の程度」
「声の”読み取り”能力」
は必ずしも相関しません。
例えば、中途失聴者の場合は残存聴力がほぼゼロであっても
聞こえていた頃の発話を維持できると言われています(※)が、
聞こえなくなったその日から、いきなり読唇できるわけではありません。
※私に関しては、失聴後に出会った方からは「発話に違和感ない」と言われますが、
失聴前の私を知る人たちからは「声(発声?)がかなり変わった」と驚かれます。
私は喉(息送り)と声量のコントロールが難しいです。
同様に、発話が明瞭でなくても、聴力が少し残っていたり、
読唇レベルが高い方もいらっしゃいます。
同じ聴覚障害者であっても
どれくらい読唇できるかは個人差が大きく
さらに、
読唇しやすい相手・読唇しにくい相手
の傾向もあります。
私(読唇は主に口形のみで判断、喉や息はほぼ読み取れない。読唇正解率は0%~40%※かなり低レベル)の場合は、
読唇しやすいのは
・「あ」と「え」の口の違いが明瞭な方
・「い」と「え」の口の違いが明瞭な方
・用件・要点が見えやすい状況
・話すスピードがゆっくり過ぎない方
※こちらが聞き取りやすいようにと
1音1音区切って、ゆっくり話してくださる方も多いのですが、
かえって読み取りにくくなることもあります。
(読唇あるある)
など、いくつか要素はあり、
読み取りやすい条件が重なっている人とは
会話は出来ないまでも、簡単な一言二言は読み取れます。
ちなみに、一緒に暮らしている家族は私の傾向からすると
読唇しにくい人たちです(笑)が、
会話の蓄積があるからなのか、ある程度は当てることができます。
私の場合は読唇しやすさに男女差はないです。
※残存聴力がある方の場合は、相手の声の高さも読唇しやすさに影響するようです。
〇番外編〇
個人的に読唇しやすいと思う有名人を今回2名ご紹介
(読唇しやすいタイプは人それぞれだと思うので、
機会あれば読唇派の方々の意見も聞いてみたいです♪)
日本人では、、
綾瀬はるかさん
俳優業の人だけでなく、アナウンサーや言語系インフルエンサーの人たちよりも
綾瀬さんが個人的には読みやすいです。
(母音の口の違いがはっきりしている、
「た」行、「な」行、「ら」行の舌弾きが見えやすい(※)、
役でもバラエティ番組出演でも会話の構文が短めで明瞭なことが多い)
※舌弾き音(英語のT,N,L,Dも同様)の読み取りは
口の動きより顔の傾け方でも見やすさが変わります(私の場合)。
うつむき癖がある人の舌弾きは見えないことが多いです。
英語では、、
顔の描き方指導youtuberのAngel Ganevさん
この方も、アナウンサーでも言語系インフルエンサーでもないですが、
口の動きがとても分かりやすく、
撮影角度と寄り具合が口形を見やすいです(←発声とは関係ないけど読唇では重要)。
視覚的な説明が上手いので、英語が全く分からない人が見ても
何の話をしているのか、なんとなくわかると思います。
※ブルガリア出身だそうで、英語ネイティブではないかもしれません。
訛りを指摘するコメントも時々あります。イントネーションが違うのかな?
音声文字変換アプリで確認した限りでは、
イギリス英語に変換してもアメリカ英語に変換しても
ほぼ完璧に字幕と一致しているので、綺麗な発音をされているのではないかと思います。
(英語堪能な聴者さんの意見も聞いてみたい)