帯気音シリーズ(p,t,k)

こんにちは、中途失聴の英語学習者Ashley(アシュリー)です。

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今回は「帯気音」がポイントの単語を集めました。

日本語は「帯気音」の有無や程度を声として区別する言語ではないので、
日本語話者は気づきにくい発音ジャンルだと思います。
※非ネイティブの訛りに慣れていない人と話す場合、帯気音ゼロの発音に強い違和感を持たれることがあるのですが、
日本人話者は「帯気音の有無で違う音」の区別が無いため、「一生懸命発音したのに差別された~!」と誤解する人が多いです。

「帯気音」など、英語には視覚的なアプローチを取り入れたほうが感覚を掴みやすい音がたくさんあります。
聞こえる方も、リスニングに苦手意識のある方はぜひ参考にしてみてください。
※当記事は英語圏の聾学校で行われているスピーチトレーニングを参考にしています。

帯気音とは?
p, t, kで始まる音節が強アクセントの時に伴われる、息送り音。
発音記号では/ph/, /th/, /kh/などと表されることもあります。
帯気音は条件によって変わります。

・語頭で強勢があるとき→帯気音がはっきりする(例:pin, top, cat)
・/s/の後→帯気音なし(例:spin, stop, scan)
・語中や語尾→弱くなることが多い




帯気音の確認方法・出し方

準備するもの:
ティッシュペーパー1枚

やりかた:
ティッシュを口の前にかざして、帯気音のある単語を発音する。
ティッシュがふわっと大きく揺れれば成功。
※日本語のカタカナ読みではティッシュがほとんど揺れないことが多いです。




練習(tの帯気音)


★各カードをクリックすると英単語⇔発音記号が反転します。

フラッシュカード
tea
UK/tiː/
US/tiː/

日本語読みの「ティー」では、ほぼ帯気音が出ません。
ちなみに、日本語訛りに慣れていない英語ネイティブが「てぃー」と聞くと、
「D(ディー)?!」と聞き間違えやすいそうです。

フラッシュカード
time
UK/taɪm/
US/taɪm/

帯気音が無ければ「Dime」(/daɪm/ 10セント硬貨)寄りの発音に。


フラッシュカード
ten
UK/ten/
US/ten/

数字の話をしている文脈であれば、察してもらえると思いますが、
日本語読みは「den」(書斎)や「then」(そして)寄りになります。


練習(kの帯気音)

日本語の「か」「き」「け」「こ」は舌奥のコントロールが英語の”k”とは異なります。
k音が苦手な方は、日本語「く」の舌奥コントロールからkに寄せてみてください。(う母音が入らないように注意)

フラッシュカード
key
UK/kiː/
US/kiː/

帯気音がなかったら、ghee(バターオイルのギー)に近くなります。

フラッシュカード
car
UK/kɑː(r)/
US/kɑːr/

帯気音がなくてもほぼ通じるとは思いますが、
帯気音がなかったら、gar(男気あるという意味のスラング)寄りになります。


練習(pの帯気音)

B vs Pの発音区別が曖昧だと伝わりにくくなる単語が多いので注意。
※日本語のパ行とバ行の子音は英語のBとPの中間的な発音なので、日本語のままで発音すると不明瞭になることがあります。
日本語の「ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ」は、「か行」「た行」よりは帯気音が入りやすいですが、「ば、び、ぶ、べ、ぼ」よりもはっきりとティッシュが揺れることを意識しましょう。

フラッシュカード
pumpkin
UK/ˈpʌmp.kɪn/
US/ˈpʌmp.kɪn/

帯気音が弱かったら、bumpkin(田舎者!)寄りの発音になります。
pumpkinは人に対して使うときもあります(「かわいい!」というニュアンスで)。



フラッシュカード
park
UK/pɑːk/
US/pɑːrk/

帯気音がなかったら、bark(犬が吠える声、どなり声)寄りの発音になります。




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