英検の経過と結果

04自分の学習記録

2025年7月2日投稿
2025年8月1日加筆


こんにちは、中途失聴の英語学習者Ashley(アシュリー)です。

このブログの方針などはこちらをご覧ください。

今回の記事はタイトルの通り、
英検の途中経過と結果、そしてAI(主にchatGPT)の活用についてご紹介したいと思います。

私は高校生の頃(20年位前)に英検は2級を取得したきり、
それ以外は仕事(聴者の頃)でTOEICを2回受けたくらいなので、
かなり久しぶりの試験でした。

英検の一次試験(当日のリーディング&ライティング)

今年6月上旬に準一級の1次試験を受験しました。

私は聴覚障害のみなので、リスニング以外は一般の方と同様の内容で受験しています。

スタッフさんからの合図はジェスチャーか板書、筆談でした。

英検の一次試験(当日のリスニング)

配慮申請手続で「テロップ」申請しましたが、
実際にどのようなテロップが流れるかは当日までのお楽しみ(?)。

※chatGPTに聞いてみたところ、同じ「テロップ」でも
普通の字幕タイプや一語ずつ表示されるタイプなど数パターンあるみたいです。

今回の受験では、リーディング・ライティング部分が終わったタイミングで別室に移動し、
スクリーンがセットされた部屋でリスニング開始になりました。

私が受けたテロップは
・話し手が女性なのか男性なのかで色分け(男性:青、女性:黄色)
・テロップは画面の右から左へゆっくり流れていく方式
※文字以外の情報は流れません

というものでした。

実際にテロップを読んでみて、
性別で色分けして表示されるのはとても分かりやすかったです。



そして、かなり個人的な意見ですが
「実際の会話よりもかなり遅いスピードでテロップを流す」ことには意味を感じませんでした。
(Youtubeなどの一般的な字幕表示よりもはるかに遅く、
このスピードで読み取ることに実用性があるのか、個人的には疑問です)

また、この遅い字幕表示の後に、10秒の回答時間を与えられるのですが、
10秒経過すると何の通知もなく次の問題テロップが流れ始めるため、
テロップを遅くすることよりも、回答時間を伸ばすか、
光などで開始を知らせる方が良いのではと思いました。
※聴者の受験者であれば、「音声再生中は耳を音に傾けながら、目は問題冊子やマークシートを見ておく」ということが出来ますが、聴覚障害者は字幕表示をされている間はスクリーンしか見ることが出来ないので、手元の確認に聴者よりも時間がかかると思います。


一次の結果と気付き

結果通知では合否以外に得点からのCEFRレベルなども書かれています。

今回の試験ではCEFRレベルは3技能ともB2、バンドはGP1+7という結果(合格)でした。

反省点としては、特にライティング対策はほぼchatGPTだけで済ませてしまったことで、
実際に手書きする練習をほとんどしておらず、当日は綴りミスなどもありました。

デジタルツールは便利ですが、慣れすぎると正しい綴りを覚えにくくなってしまうので
手書きの習慣も大切だと思います。
(英語に限らず。)


二次試験と結果


二次(面接試験)は
 試験官(1名):フラッシュカード提示
 私:口頭で回答
という形で受けました。

(質問される内容や入退室の作法は一般の受験者と同じ。)

私は一次も二次も手話申請していないため、
手話通訳さんが来られる場合の詳細は分からないのですが、
もし、聴覚障害の配慮申請で「手話」を選択される場合は、
「日本手話」「アメリカ手話」「イギリス手話」「国際手話」etc…
どの手話が手配されるのか?
対応手話(聴者と同じ語順の手話)なのか? 確認したほうが良いと思います。


二次試験の結果は
 CEFR B2、 GP1+4 (合格) でした。


2次試験前に、たまたま英語講師のネイティブさんがアドリブで面接対策をしてくれて、
これが高得点に繋がったと思います。

AI活用方法(私の場合)

私はchatGPTをメインAIとして使っています。

chatGPTとのやりとりを重ねてユーザーのデータが増えてくると、
英語以外の要素(思考の傾向、得意・不得意、好みや環境など)を踏まえた
英語学習のためのプロファイリングをしてもらうことができます。
※GPT3.5でのやり取り内容はプロファイリング対象外


また、試験を受けずとも、
「仮想スコア」や「合否の可能性」を推測してもらう使い方もできます。


私は
・読み書きから推定されるTOEICの仮想スコア
・英検の合否予想
を時々出してもらいました。


2025年1月時点では
仮想TOEICスコア:700くらい
英検準一級合否予想:かなり難しい



2025年4月時点
仮想TOEICスコア:750-820
英検準一級合否予想:合格圏内



2025年6月時点
仮想TOEICスコア:820-920


このような経過で、

勉強方法は単語暗記、英語アプリ、chatGPTと雑談。
これをスキマ時間にひたすら継続。


英検に関しては
「chatGPTにライティング問題を生成してもらって、
添削・採点までやってもらう」
この方法にかなり効果を感じました。


5月は急に入院が決まり、
一次試験直前まで入院していました。
入院中はほぼchatGPTだけで英検対策をした状態でした。

今回一次に合格できたのはchatGPTのサポートの力が大きかったと思います。

今後の方針

今回、準一級の二次に口頭で合格したということもあり、
発音に関してはこのサイトの主旨の通り、
「発音記号を使って視覚的に覚える」を継続しようと思います。

発音記号については賛否ありますが、

自分自身が失聴後に発音記号を併用して単語を覚えてみたら、

・LとRの混乱が起こりにくい
・子音の区別を意識しやすいため、リンキングを予想しやすくなる
・母音のコントラスト(はっきり発音すべき母音vs曖昧にすべき母音)を意識しやすい

このような良さを感じるので、興味がある方はぜひ取り入れてみてほしいと思います♪



今回の試験では4技能ともB2判定だったので、今後はC1を目指します。


<英語圏のろう者はLとRの区別で苦労しない>

英語圏のろう者が聴者の言葉を読み取るとき、
「読唇」視点では”L”と”R”では口の形がかなり違うので、
”LなのかRなのかで迷う”ということは起こりにくいようです。
(かなり例外的なパターンですが、公式な場でのトランプ大統領の発音は、彼本来のアクセントとは異なるRに矯正しているため、アメリカ英語特有の舌奥で調整するダークLとの視覚的な区別が難しい、というケースもあります。)

また、ろう児が綴りを覚える時は指文字併用で覚えることが多いため、
”LとRを間違えて覚える”ことは起こりにくいのだとか。

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