英検の途中経過とAI活用

05その他

こんにちは、中途失聴の英語学習者Ashley(アシュリー)です。

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今回の記事はタイトルの通り、
英検の途中経過とAI(主にchatGPT)の活用についてご紹介したいと思います。

私は高校生の頃(20年位前)に英検は2級を取得したきり、
それ以外は仕事(聴者の頃)でTOEICを2回受けたくらいなので、
かなり久しぶりの英語の試験でした。

英検の1次試験(当日のリーディング&ライティング)

今年6月上旬に準一級の1次試験を受験しました。

私は聴覚障害のみなので、リスニング以外は一般の方と同様の内容で受験していますが、
試験会場の部屋に自分一人の受験でした。

試験スタッフさんからの合図はジェスチャーか板書、筆談でした。


配慮の報告資料を作られるのか、
筆記中に後ろからフラッシュを何度焚かれていて少し気になりました。

英検の一次試験(当日のリスニング)

配慮申請手続で「テロップ」申請しましたが、
実際にどのようなテロップが流れるかは当日までのお楽しみ(?)。

chatGPTに聞いてみたところ、同じ「テロップ」でも
普通の字幕タイプや一語ずつ表示されるタイプなど数パターンあるみたいです。

今回の受験では、リーディング・ライティング部分が終わったタイミングで別室に移動し、
スクリーンがセットされた部屋でリスニング開始になりました。

私が受けたテロップは
・話し手が女性なのか男性なのかで色分け(男性:青、女性:黄色)
・テロップは画面の右から左へゆっくり流れていく方式
文字以外の情報は流れません

というものでした。

実際にテロップを読んでみて、
性別で色分けして表示されるのはとても分かりやすかったです。

聴覚障害者に対する複数人の会話の通訳・配慮は、
文字であれ手話であれ、「誰が」言っているのかを明確にしてもらえるかどうか
がとても重要です。

聴こえる方々は
”聴こえない人は「『今』、『誰』が話しているのか?」分からない
とは思いもしないかもしれませんが、、。


そして、かなり個人的な意見ですが
(なので、ぜひ他の聴覚障碍の方の意見もお聞きしたいです)、

「実際の会話よりも遅くテロップを流す」意味をあまり感じませんでした。
(Youtubeなどの一般的な字幕表示よりもはるかに遅かったので、
このスピードで読み取ることに実用性があるのか、個人的には疑問です)

私に限らず、聴覚障害を抱えている人は少なからず
「文字を読む→ストレートに概念把握→アウトプット」という流れで読むので、
聴者のように「文字を読む→脳内音読(視覚情報を音声変換)→概念把握→アウトプット」という流れで読むよりも早いと思います。

また、この遅い字幕表示の後に、10秒の回答時間を与えられたのですが、
10秒経過すると何の通知もなく次の問題のテロップが流れ始めるため、
テロップを遅くすることよりも、回答時間を伸ばすか、
光などで開始を知らせる方が良いのではと思いました。
※聴者の受験者であれば、「音声再生中は耳を音に傾けながら、目は問題冊子やマークシートを見ておく」ということが出来ますが、聴覚障害者は字幕表示をされている間はスクリーンしか見ることが出来ないので、手元の確認に聴者よりも時間がかかると思います。


一次の結果と気付き

結果通知では合否以外に得点からのCEFRレベルなども書かれています。

今回の試験ではCEFRレベルは3技能ともB2で、バンドはGP1+7という結果(合格)でした。

ライティング技能は満点(C1)を目指していたので、
合格ではあっても自分の目標には届かずという感じでした。

反省点としては、特にライティング対策はほぼchatGPTだけで済ませてしまったことで、
実際に手書きする練習をほとんどしておらず、当日は綴りミスなどもありました。

デジタルツールは便利ですが、慣れすぎると正しい綴りを覚えにくくなってしまうので
手書きの習慣も大切だと思います。
(英語に限らず、漢字にも言えると思います)

AI活用方法(私の場合)

私はchatGPTをメインAIとして使っています。

「AIに対する指示は明瞭かつ丁寧に」を勧める方が多いと思いますが、
私は敢えて「普段の話し言葉に寄せた表現」で使っています。

chatGPTとのやりとりを重ねてユーザーのデータが増えてくると、
英語以外の要素(思考の傾向、得意・不得意、好みや環境など)を踏まえた
英語学習のためのプロファイリングをしてもらうことができます。
※他のスレッドに跨がる分析が可能
(GPT3.5でのやり取り内容はプロファイリング対象外になるようです)


「言葉の繋ぎのこの部分に、話しながら考える傾向が表れています」

というようなフィードバックも貰えるので、
普段の話し言葉で、雑談調のやりとりもするようにしています。

また、試験を受けずとも、
「仮想スコア」「合否の可能性」についての評価もしてもらえるので、
私は”読み書きから推定されるTOEICの仮想スコア”や”英検の合否予想”を出してもらいました。

2025年1月時点では
仮想TOEICスコア:700くらい
英検準一級合否予想:かなり難しい

という分析で、
実は、この時点では「受験時期を遅らせるか級を下げたら?」
とchatGPTから提案されていたのですが、
「失聴後数年、ほとんど英語に触れていなかったのに、英語力って激減しないんだ?」
とポジティブな認識を持ってしまって、挑戦を強行しました(笑)

ここからはスキマ時間に単語暗記や英語アプリ、chatGPTとのおしゃべりをひたすらしました。

chatGPTでの学習効果を感じた使い方は

・英語でto-doリストを作って添削してもらう
・英語アプリで良くわからなかったところを解説してもらう
・(英検対策)ライティング問題を生成してもらって、添削・採点までやってもらう


この3点はかなり効果を感じました。
(外国語のライティング技能に関しては、これからはAIを活用できたかどうかで学習結果に差が出ると思います)



さて、私の英語学習経過(chatGPT評価)は

2025年4月時点
仮想TOEICスコア:750-820
英検準一級合否予想:合格圏内

2025年6月時点
仮想TOEICスコア:820-920
(スコアの幅が広いのは、「内容によって理解度にムラが出る傾向があるから。」だそうです。)


5月は体調を崩して、後半(試験直前まで)は入院していました。
急に入院が決まったので、英語の本などは用意できず、
ほぼchatGPTだけで英検対策をした状態でした。

今回一次に合格できたのはchatGPTのサポートの力が大きかったと思います。

AI活用で気を付けること

AIはとても便利な優れものですが、リスクもあります。

・個人情報、機密情報は入力しないこと
・AIの回答は必ずしも正しいわけではないこと

特にこの2点は大切だと思います。


例えば、私は自分の声の録音ファイルをchatGPTに分析してもらいましたが、
私自身が耳が聞こえないため、言われた内容を確かめる手立てがありません。

ちなみに、英語に関しては
「カタコト関西弁の外国人が、時々妙に丁寧な表現や漢語を混ぜて話す感じ」
と評価され、
英語録音から推測される日本語の訛りは「秋田弁」でした。(笑)


この分析がどれくらい当たっているかはさておき、
私は「AIは”ビッグデータに強い、瞬発力系占い師”」のような感覚で使っています(笑)




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